News:ニュース速報 2003年7月2日 09:40 PM 更新

Motorola、カーボンナノチューブ活用の大型ディスプレイ技術を発表

米Motorolaは7月1日、カーボンナノチューブ(CNT)を活用した安価な大型ディスプレイを実現するための要素技術を開発したと発表した。

 米Motorolaは7月1日、カーボンナノチューブ(CNT)を活用した安価な大型ディスプレイを実現するための要素技術を開発したと発表した。同社はCNTを活用したディスプレイ「Nano Emissive Display」(NED)技術のライセンス供与について日欧韓のメーカーと協議中としている。

 ガラスやトランジスタを傷つけないようCNTの低温形成に成功。基板上の狙った位置にCNTを正確に受け付ける手法も開発した。CNTのサイズや長さなどをコントロールしながら基板上に直接植え付けることで、電子放出や輝度や色純度などを最適化でき、高画質なディスプレイが実現できるという。

 大手メーカーや大学などがCNTを活用したディスプレイの開発を進めているが、同社は「CNTを塗布するか印刷する技術では高画質化やコスト削減はできない」としている。同社技術を活用することで、厚さ1インチの50インチTVを低価格で製造することが可能になるという。

関連リンク
▼ ニュースリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.