News 2003年7月9日 04:28 AM 更新

LAから香港行きに乗って豪州に着いた――搭乗システムの故障で

飛行機の搭乗システムの不具合で、別の大陸に運ばれてしまった女性がいる。ロサンジェルスから香港行きの飛行機に乗ったはずが、その飛行機はメルボルンに到着しようとしていると気づいたのは着陸数分前のことだった。

 ロサンジェルスからQantas Airwaysに乗り、香港に向かっていると信じていた女性客が、オーストラリアのメルボルンに到着していたことがわかった。コンピュータ搭乗システムの故障によるものだという。

 この乗客は7月6日午前8時にQantas機でメルボルンに到着した。しかし、着陸の数分前に行き先が間違っていることに気づいたという。

 この女性はCathay Pacificのロサンジェルスから香港までの搭乗券を持っていたが、ロサンジェルス国際空港の同じ搭乗ゲートから出発する一つ前のQuantasの便に誤って乗ってしまったとQuantasの広報担当者は説明している。

 この広報担当者によれば、間違った搭乗券を検知するはずだった電子搭乗券読み取り機は「故障」していたという。

 「地上業務担当者はマニュアルで搭乗手続きを行ったが、間違いに気づかなかった」と担当者は説明している。

 担当者によれば、Quantasは6日夜メルボルン発〜7日朝香港着の便を手配した。

 この女性はCathay Pacificの便に搭乗しなかったため、彼女の荷物はロサンジェルスに置かれたままになっていた。しかし、これも7日夜に香港に到着するように手配されたとQuantas担当者は説明する。

 Qantasは同様の事件が起きたことがあるかどうかについて言明しなかったが、あったとしてもまれであると述べた。

[IDG News Service]