News | 2003年7月9日 03:15 AM 更新 |
カノープスは7月9日、ソフトウェアMPEG-2エンコーダ搭載TVチューナーボード「QSTV10」と、TVチューナー内蔵DV−アナログコンバータにデスクトップビデオ(DTV)用各種動画編集ソフトをセットにした「@MasterDTV」を発表した。2製品ともに、8月上旬から発売する。価格はオープンだが、実売はQSTV10が1万円台前半、@MasterDTVが3万円弱となる見込み。
、同社は今年6月、“シンプルだから使いやすい”をコンセプトとした新ブランド「QUOSYS」シリーズを立ち上げ、 第一弾製品としてPCIスロットに搭載するスキャンコンバータ「SSC100」を発表した。今回の2製品は、QUOSYSブランドの第二、第三弾製品となる。
QUOSYSシリーズは「Video、Graphics、TV/REC、TV/OUT、etc」という5カテゴリで製品ラインアップを予定しており、SSC100は「TV/OUT」の商品だったが、今回のQSTV10が「TV/REC」、@MasterDTVが「Video」となる。
低価格ながらゴーストリデューサーやDivx変換機能を搭載したQSTV10
QSTV10は、NEC製ゴーストリデューサLSI「μPD64031A」を使ったゴースト軽減機能や、Philips製デコーダチップ「SAA7130HL」を搭載するなど、同社の人気TVチューナーボード製品「MTVシリーズ」で採用されているテクノロジーを使いながらも、実売1万円台前半と低価格に抑えたエントリー向けのTVチューナーボード。
MTV800HXの廉価版といった位置付けだが、MTV800HXでは可能だったハードウェアエンコーダの後付けや、VideoGateシリーズと組み合わせてデジタルビデオレコーダとして使うといったことはできない。
6月18日に発表されたMTV FXシリーズにも搭載しているMPEG-2からDivX(MPEG-4)への変換を効率的に行える変換マネジメントツール「X-TranCoder」を搭載。また、コントロールソフトにはX-TransCoderに対応した「FEATHER-X」を採用し、録画設定やチャンネル切り替え、Divxへの一括エンコード、iEPGによる録画予約などが、分かりやすいインタフェースで軽快に操作できる。
PCIバススロットに対応。動作環境はPentium III/600MHz以上で、128Mバイト以上のメモリが必要となる。対応OSはWindows 2000/XP。
本格的なAVI編集を気軽に楽しめる「@MasterDTV」
「@MasterDTV」は、2002年12月に発表したテレビチューナ内蔵のアナログビデオ−DV双方向コンバータ「ADVC-200TV」に、DTV(デスクトップビデオ)編集用の各種ソフトウェアをバンドルしたDTVオールインワンパッケージ。
ADVC-200TVは、スタンドアロンでアナログビデオとDVとの相互変換が行えるほか、内蔵TVチューナーを使ってTV番組をDV/アナログ両形式で出力可能な点、録画後の編集/再生も1フレーム単位で行える高品位なDV形式での録画など、DTV編集に欠かせない機能を装備。AVI編集を気軽に行える競合製品が少ないこともあり、一部ユーザーには高い評価を受けていた。
@MasterDTVは、ADVC-200TVといったハードウェアだけでなく、PC上でのTV操作/録画/再生やフレーム単位のカットなど高度な編集機能を搭載したコントロールソフト「JetVision2」、ビデオフォーマット変換を高画質/高速に行うファイルコンバータソフト「ProCoder LE」、MPEGカッターユーティリティ「MPEG TOOLS」、ビデオ編集ソフト「Ulead Video Studio 7 SE」、DVDオーサリングソフト「Ulead DVD Movie Writer 2 SE」など、DTV編集に必要なソフトウェアを1パッケージ化。TV視聴、DV/MPEGキャプチャ、AVI編集、AVI(DV)出力、VCR録画が、@MasterDTVだけで行える“DTV編集入門セット”となっている。
IEEE1394に対応。DV端子は、本体前面に4ピンタイプ、本体背面に6ピンタイプが用意されている。動作環境はPentium III/800MHz以上(Pentium 4以上を推奨)で、256Mバイト以上のメモリが必要となる。対応OSはWindows 2000(SP3以降)/XP(SP1以降)。
関連記事
[西坂真人, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.