News 2003年7月14日 06:18 PM 更新

Commodore 64が蘭Tulipにより復活へ

1980年代に8ビットパソコンの名機を生み出したCommodoreのブランド名が、Dellとの法廷闘争で有名になったオランダのTulip Computerによって復活する。ただし、Amigaではなく、C64のほうだ。

 Commodoreのブランド名を所有するオランダのTulip Computersは、既に開発中止となっているCommodore 64 (C64) コンピュータと、同コンピュータで動作する1980年代のゲームに対する関心の高まりを利用し、Commodoreブランドの再立ち上げを計画している。同社が7月11日に発表した

 Tulipでは現在でも600万人のCommodoreユーザーがいると推定しており、同システム向けに開発された6000本のゲームを利用することができる。

 TulipはIronstone Partnersと提携し、Ironstone Partnersは全世界のCommodore 64関係製品の販売を取り扱い、主要なC64ウェブポータルを引き継ぐ。熱心なファンによるゲームのダウンロードは1000万回を超えるという。

 Tulipは発表文の中で、Commodore名称の不正使用は中止されることになると述べている。

 Commodore 64ハードウェアは廃れてしまったが、マニアが書いたエミュレータがWindows PC、Macintosh、PocketPCで利用でき、オリジナルのCommodore用ゲームが動作する。

 CommodoreはPC業界の先駆者の一つで、1977年に8ビットマシンのPETでPCに参入した。C64は1982年に発売され、数年後、同社はAmigaを投入した。

 C64が誇っていたグラフィック能力はMicrosoftのWindows OSに徐々に追いつかれ、Commodoreは1994年に清算された。オランダの会社、Tulipは1997年にCommodoreブランド名とその他の資産を買い取った。

[David Legard, IDG News Service]