News:ニュース速報 2003年7月16日 03:11 PM 更新

ソニー、デジカメ用4色フィルターCCDを開発

ソニーは、コンシューマー向けデジタルカメラ用としては世界初となる4色カラーフィルターCCDと対応画像処理プロセッサを開発したと発表した。一般的な3色フィルタータイプと比べ、より自然な色表現が可能だとしている。

 ソニーは7月16日、コンシューマー向けデジタルカメラ用としては世界初となる4色カラーフィルターCCDと対応画像処理プロセッサを開発したと発表した。一般的な3色フィルタータイプと比べ、より自然な色表現が可能だとしている。


 原色フィルターのRGB3色に加え、「E」(エメラルド)を追加した4色フィルターを開発した。3色フィルターは人間の視覚特性と異なるため、撮影画像と実際に見た色との間に「再現差」が生じてしまうが、4色フィルターなら人間の視覚特性により近付けることができ、再現差を半減できたという。特に青緑色と赤色の色再現性が向上したとしている。


 ただ4色フィルターで撮影しても最終的に出力される画像自体はRGB3色で再現せざるをえないため、新開発の画像処理プロセッサで4色信号を理想的なRGBに変換するマトリックス演算を実行する。同プロセッサは消費電力を従来比約3割減らせた上、連写速度や再生速度の高速化も実現した。


 4色フィルターと新プロセッサは、ソニーが今後発売するデジタルカメラに搭載する計画だ。

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