News:ニュース速報 2003年7月30日 01:36 PM 更新

産総研、世界最高11テラFLOPSのOpteron&Linuxクラスターを導入


 日本アイ・ビー・エム(IBM)は7月30日、産業技術総合研究所(産総研)に、Opteron×2636プロセッサで構成するLinuxクラスターを来春に納入すると発表した。理論ピーク値は11.168テラFLOPSとなり、Linuxクラスターとしては世界最高性能となる。

 産総研が大規模クラスターとグリッドコンピューティング技術の確立と応用を目指す「AISTスーパークラスタ」システム構築の中核となる。同システムは企業や学術機関に開放され、ナノテクやバイオインフォマティクスといった分野で活用される。

 システムの基盤は、日本IBMが10月に出荷を始めるラック型Opteronサーバ「eServer 325」。2ウェイに対応した同サーバを1058台(2116プロセッサ)接続。その他を含めプロセッサ数は合計2636となる。グリッドコンピューティングの標準仕様「OGSI」(Open Grid Services Infrastructure)に対応したグリッド管理ソフト「Globus Toolkit 3」を採用する。

 理論性能値約11テラFLOPSは、スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」の6月のリストに当てはめると3位。現在3位のLinuxクラスター(米Lawrence Livermore National Laboratory、0.763テラFLOPS)を抜いて世界最高のLinuxスーパーコンピュータとなる。



関連記事
▼ 512個のOpteronで「1テラFLOPS1億円」を実現する
ビジュアルテクノロジーの「技術本部長」に先ごろ就任した西和彦氏。「Crayのようなスパコンも出てきたが、今、Opteronのシステムに求められているのは、数ではなく“1CPUあたりのコスト”だ」と、製品発表会に同席したAMDと一緒にコストパフォーマンスの優位性をあらためて主張した。


関連リンク
▼ 日本IBM
▼ 産業技術総合研究所

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.