News:アンカーデスク | 2003年8月21日 09:00 PM 更新 |
ヨコヅナグレート不知火の作者はモーターのエンジニアだそうで、このマシンも自作のコアレスサーボモーターを搭載。2.9キロのロボットを片足屈伸させるというパワーだ(*4)。デモンストレーションでは頭に雑誌を乗せての屈伸という技を見せてくれた。
一方2325-RRも、昨日の不調を脱したようで、逆立ちや側転を繰り出す。そして最後に見せたのがこれだ。
彼らは、前日に賞品として、ロボットのペーパークラフトというのをもらったのだけど、それを相手にバックブリーカーだ。会場大ウケ。やるなぁ。
第1ラウンド、2325-RRが大技を見せる。相手の足を取っての投げだ。
現行ルールでは、これは絡み合って倒れたと見なされてノーカウント。とはいえ、観客や審判に与えたアピール度は高い。あれがノーカウントになっちゃうの? って(*5)。
このあとは目立った動きもなく、このラウンドはドロー。
第2ラウンド、両者がコーナーでぶつかった瞬間に2325-RRがダウン。重さ負けか? しかしすぐに起き上がり、うまく相手の背面に付く。不知火は前に逃げようとするが、あわてたのか自分で倒れてしまう。起き上がった後、それを追いかけようとした2325-RRが転ぶがすぐ起き上がる。今度は向かい合うが、警戒するのかお互い間合いを詰められない。ここで不知火が往復ピンタを試みるが空振り、勢い余って自分が倒れる。自滅のし合いで、ダウン回数が2−2になったが、ここまで。またドロー。
第3ラウンド、今度は間合いを詰めてパンチの応酬。2325-RRは膝を曲げて低い姿勢で戦うが、レフェリーから「立て」のコール。このあたりがシビアになったところだ。パンチの応酬をするうち、不知火は身体が回ってしまい、2325-RRに横に付かれてしまう。これを振りほどこうとして、自分がダウン。
立ち上がるが、また後を取られてしまう。無理な体勢で後ろパンチをするが、やはり自分が倒れる。起き上がった直後、リングのへりに足を取られるようにダウン。3ダウンでノックアウト。
ラウンド1−0、審査6−0で2325-RR。
第1ラウンド、両者中央によるが、まだ両者が出会う前にARIUSが転んでしまう。10カウントでも起き上がれない。
第2ラウンド、今度はリング中央で、Brownie03が腕を前に張って相手を押し倒そうとする。しかしARIUSがその腕をひっぱり両者ダウン。絡んでいると見なされ、ノーカウントで分けられる。ところが、ここでARIUSに故障が発生した。すぐに修理はできないということで、このラウンドも失う。
ラウンド2−0、審査6−0でBrownie03。ARIUSは力を発揮する前に破れてしまった。
前々回の優勝者 vs 前回の優勝者という屈指の好カード。両者は前回も1回戦で当たっており、そこで勝ったA-Doがその勢いで頂点に立ったのだった。今回はどうなるのだろう。
デモはお互いに得意技を見せ合うものとなる。A-Doは新しく履き替えたビーチサンダルを会場にアピール。グラデーションがかかって、より夏度アップ(*6)。一方、Metallic Fighterは、今日も逆立ちでアピール。ところが、そこで悲劇が起きた。
立ち上がるとき、勢い余って場外に落下してしまったのだ。拾い上げてリングに戻すも、膝から崩れ落ちる。しゃがんだ状態の演技で、デモは終了させたが、不安だ。
第1ラウンド、お互いに礼からスタート。お互いに中央に寄る。しかし、Metallic Fighterはすぐ倒れてしまう。一度は立ち上がるも、すぐに倒れる。ここで立ち上がろうとしたとき、左足が付け根からもげてしまった。森永氏もびっくりしたがレフェリーも驚いた。これはもうどうしようもない。Metallic Fighter棄権で、A-Doが2回戦進出。
控え室に行って見せてもらったのだけど、ネジ止めの座金部分の厚みがなぜか薄くて、見事に折れて取れてしまっていた。「どうして、こんなに薄くなっていたのかぁ」と本人も笑ってしまうくらいだ。
以前伺ったのだけど、Metallic Fighterは、例えばリモコンからの電波が届かなくなったとき、自律モードで動き回って電波の届く場所を探すなどという保障が成されている。森永氏はそれだけの設計をする人だ。それでも、こういうことが起きる。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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