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2003年9月9日　07:39 PM 更新

オリンパス、携帯向け音声配信サービスの実証実験を開始

　オリンパス光学工業は9月9日、携帯電話を利用した新聞記事の音声配信サービス「M-Studio」の実証実験を行うと発表した。朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社の3社と共同で、9月中旬から2カ月間実施する予定。来春の実用化を目指す。

　M-Studioは、同社の音声合成技術を活用したシステムにより、記事テキストを音声へ変換、携帯電話へ提供するサービス。音声とテキストデータの両方を配信し、ユーザーは新聞記事を携帯電話で読みながら、同時に音声を聞くことができる。

　実証実験では、モニターに対して音声変換のアプリケーションを搭載した携帯電話端末を貸与し、朝日新聞社は、英語学習者向けに英文記事と英語音声、毎日新聞社は視覚障害者、高齢者を対象に日本語記事および音声、読売新聞社は一般向けにニュースとスポーツの記事と音声を配信する見込み。

　同社では、実証実験によって記事の音声配信サービスに関する利用者ニーズを調査、検証し、2004年春からの本格サービスを開始したいとしている。また将来的には、同社が開発した新規格の二次元バーコード「STコード」を新聞紙面の記事に印刷し、カメラ付き携帯電話端末で読み取ることにより、読み上げ音声を提供する新サービスを検討している。

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