News 2003年9月18日 04:29 AM 更新

自作PCユーザーも楽しめます。WPC EXPO 2003パーツ系製品情報(1/2)

「ソリューション系の展示が多くなった」とよく言われるが、よくよく探せば目新しいパーツに出くわすこともあるWPC EXPO 2003。台湾パビリオンでは「代理店募集中」の国内未発表製品も展示されている

 特集記事を見ても分かるように、デジタル放送やメーカー製最新PC、携帯電話にOffice 2003で盛り上がるWPC EXPO 2003。これらの「王道」ブースはさておいて、自作PCユーザーが興味を持ちそうなブースもちゃんと用意されている。ここでは、パーツフリークに喜んでもらえそうな「偏った」展示製品をまとめて紹介しよう。




台湾パーツ系ベンダーでは唯一、単独ブースを出展していたMSI。展示のメインはミニコンポ風ベアボーンのMEGAシリーズ。先月行われたイベントでAthlon XPMEGAの新デザインとして公開された筐体は、結局OEM専用となり、グリーンカラーの筐体が復活することになった。加えて今回新たに、シャープなブラックフェイスのデザインが追加されている。また、これまでBIOS調整中で動作しないサンプルが公開されていたRADEON 9100 IGPチップセット搭載マザー「MS-7003」も動態デモが行われている


なんと、というか、やっぱりというか、MSIのブースでAthlon 64と対応マザーボードの動態デモがGeForce FX 5600ビデオカードと組み合わせたシステムで行われていた。事前の情報では、ほかのベンダーでもAthlon 64対応マザーの展示が予定されていたが、直前になって中止。結局、会場で動くAthlon 64を見ることができるのはMSIのブースだけとなってしまった


こちらもビデオカードベンダーとして唯一単独ブースを構えていたATI。こちらのメインは先日マザーボードが発表されたばかりのRADEON 9100 IGP。これから販売される各社マザーボードが一斉に展示されている。問題のサウスブリッジはマザーボードによって、IXP150、200、250と分かれているようだ


カナダ生まれのALL-IN-WONDERシリーズは、長いことiEPGに対応していない点が日本市場での弱点とされてきたが、ALL-IN-WONDER RADEON 9800から、ようやくiEPGに対応する。会場ではベータ版のデモが行われており、このようにiEPGから番組情報を取得して、録画予約のセットアップができるようになった


冷却パーツとケースでお馴染みのCoolerMasterブースで参考展示されているファンレスCPUクーラー。デュアルCPUマザーで動作しているのでも分かるように、高クロックCPUに対応する予定だ。左のCPUクーラーと比較してフィンの枚数はほぼ同じだが、フィンの面積を増やすことで放熱効果を高めている。ただし「筐体内の風の流れに大きく影響される」(同社 柚木昇氏)ということで、対応できるCPUクロックの上限は現在のところ未定


まもなく日本出荷予定のファンコントローラー。真ん中の製品は、右側にあるつまみの周りに配置したセレクターでコントロールする場所を選択、つまみで選択したファンの回転数を制御する。また、4ポートの温度センサーが用意されており、中央のパネルにそれぞれの温度を表示できる


こちらは今年初めに少量出荷されたアナログ表示の電圧電流コントローラー。“デンスケ”を思わせる昔懐かしい機械的なフロントデザインが年長ユーザーに好評だったが、長いこと品薄状態が続いていた。来月あたりから再び潤沢に出荷される予定なので、買い逃したユーザーは今度こそ入手しておきたい


ファンコントローラーと電圧電流コントローラーを5インチベイに実装して動作させるとこんな感じに。やっぱり機械はこうでなくちゃね、という雰囲気に感激してしまうのは記者が四十路目前だからか


最近パーツショップの店頭で目を引くのが、ファンの回転軸を水平方向に寝かせたブロアー型ファン内蔵のCPUクーラー。「どうせファンが寝ているならば」ということで、CoolerMasterは“ジェットエンジン”デザインのCPUクーラーを近日出荷する。マザーボードを剥き出しにして使っているユーザーなら注目したい一品


せっかくジェットエンジンにしたんだから、というわけで後部からは紅い排気炎が……

[長浜和也, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 1/2 | 次のページ