News:ニュース速報 2003年9月22日 07:11 PM 更新

東芝、高精度な動体自動追跡カメラを開発


 東芝は9月22日、高速で動く物体をカメラで高精度に自動追跡できる技術を開発したと発表した。動体の背景に関係なく適用でき、スポーツ中継や家電操作リモコンなどへの応用が可能という。2006年ごろまでにLSIを製品化する計画だ。


 物体の輪郭や模様に着目して動きを認識する技術を開発。従来は暗幕を背景に用意したり、物体に強い照明を当てるなどする必要があった。またイメージセンサーの画像取り込みスピードを高めると感度が低下してしまう点が課題だったが、新技術では取り込み後の画像をフィルター処理で明るく変換するようにした。

 このため背景に関わりなく追跡できるようになり、カメラから15メートルの距離なら時速100キロで移動する物体も追跡できるという。サッカーで自動的にボールを追うカメラといった用途に加え、家庭用ロボットや、手の動きで家電を操作するリモコンシステムといった幅広い用途を想定している。

 実用化に向け、動きが複雑化しても物体を識別できるようにするなどの改善を進め、高速動画処理LSIとして製品化する計画だ。

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