News 2003年9月24日 04:46 PM 更新

Pentium 4ベースのファンレスPCがCOMPUTEXで披露

英国メーカーがPentium 4搭載のファンレスPCをCOMPUTEXで披露した。

 Pentium 4ベースのPCにはうるさい冷却ファンが必須だと、誰が言ったのだろう?

 英国Hush TechnologiesはスリムPCのHush ATXを開発した。Hush ATXはIntelのPentium 4プロセッサも搭載可能だが、ファンは不要だ。このPCは9月23日から9月26日まで台湾で開催されているCOMPUTEXで発表された。

 ただし、優れた外観と静寂性を実現するからには、安価では提供されない。Hush ATXは10月末に発売される予定だが、価格は1049ユーロ(1204ドル)からで、これにはディスプレイ、キーボードは含まれないと、同社の創業者であるスチュワート・ブラウン氏は述べた。

 Hush ATXのアルミニウム製筐体の大きさは440×380×100ミリ。ボディーカラーはシルバーまたはブラックで、コンピュータというよりは高級ステレオコンポーネント風だ。

 COMPUTEXではHush ATXに触って確認することができなかったが、同製品は3本のヒートパイプによって排熱されている。1本目はCPU用、2本目はNorthbridgeチップ(PCチップセットを構成する2つのうちの1つ)、3本目はグラフィックチップ用だとブラウン氏は説明する。さらに同製品の電源にもファンは使われないと同氏。

 ブラウン氏によれば、Hush ATXの基本モデルには1.7GHzのIntel Celeronプロセッサ、40Gバイトのハードディスク、CD-ROMドライブ、S3 ProSavage 8グラフィックチップが搭載されているという。

 Hush ATXはIntel Pentium 4(2.8GHzまで)、Advanced Micro DevicesのAthlon XP、Athlon 64も搭載可能だという。グラフィックチップはATI TechnologiesのRADEON 9200、RADEON 9600、RADEON 9800に対応する。

 Hush ATXはHushのPCモデルとしては2番目だ。同社はVia TechnologiesのC3プロセッサをベースにした製品もリリースしている。C3搭載のHush Mini-ITXは既に販売されており、価格は666ユーロから。

[Sumner Lemon, IDG News Service]