News 2003年9月25日 05:58 PM 更新

VIA、COMPUTEXで最小のPCプロセッサを披露

COMPUTEXで、VIA Technologiesが最小のPC用プロセッサを発表した。Nano-ITXマザーボードと組み合わせて超小型PCを組み上げることが可能となる。

 台湾のチップベンダーVIA Technologiesは、最小のPCプロセッサとマザーボードを年末までに出荷すると、同社最高経営責任者(CEO)が明らかにした。

 指先に乗るほどに小さいNano-BGA (Ball Grid Array) 版の1GHz C3プロセッサは15×15ミリの大きさ。同社CEOのウェン=チ・チェン氏が、COMPUTEX会場で開催されているVIA Technology Forumの基調講演で発表した。

 Nano-BGA C3はVIAの既存のC3チップと同じシリコンダイを使用している。しかし、シリコンコアを収容しているNano-BGAパッケージが小さいため、チップサイズを小型化することができたとVIAの広報担当者であるティム・ハンドリー氏は述べた。

 Nano-BGA C3は、既存のPCマザーボードよりも小さいフォームファクターであるNano-ITXと組み合わせて使われる。Nano-ITXのような小型マザーボードは小型化が必須のコンピュータ搭載型TVや家庭用エンターテインメントシステムなどにとって重要なコンポーネントとなる。

 Nano-ITXマザーボードの大きさは120×120ミリで、現在最小のPCマザーボードであるMini-ITX(170×170ミリ)よりもかなり小さい。Nano-BGAチップとNano-ITXボードは来年第1四半期に量産出荷開始される。価格は非公開。

 COMPUTEXは9月26日まで開催されている。

[Sumner Lemon, IDG News Service]