News:ニュース速報 | 2003年10月1日 08:09 PM 更新 |
松下電器産業はネット家電戦略を強化する。100Mbps対応のネット家電向けIPv6モジュールを業界に先駆けて開発したほか、複雑な設定なしに携帯電話などからネット家電を操作できる新技術を本格的に導入する。
同社は既にTV向けネットワークサービス「Tナビ」やホームネットワーク家電システム「くらしネット」に対応する家電製品を発売してきた。
今後は無線や電灯線などを活用し、追加の配線不要でシームレスに家電を接続するアーキテクチャーを提案する予定。またセキュリティ対策も進め、ネット家電専用のデジタル著作権管理(DRM)も開発する。
開発したIPv6モジュールは、家電のように処理性能が低いCPUでも100Mbpsの通信速度が得られるという。またIPv6プロトコル処理のプログラムサイズを70Kバイトと従来の3分の1にコンパクト化し、白物家電への搭載も容易にした。2004年に同モジュールを搭載した家電を実用化する計画だ。
ネット家電制御技術「KEBAB」は、ネット家電と宅外端末との間にKEBAB専用サーバを挟むことで設定を容易にした。対応家電を宅内ルータに接続すると、家電はKEBABサーバに自動的に接続。サーバがIPアドレス情報や機器情報を取り持ち、ユーザーは外出先から携帯電話などでリアルタイムに家電を操作できる。ルータのポートフォワード設定やIPアドレスの確認といった設定は不要だ。
サーバ−クライアント間には独自認証機能を組み込み、安全に家電を操作できるとしている。
同技術は既に発売済みの「ブロードバンドレシーバー」や「DIGA」、「くらしステーション」に実装されており、同社のネット家電標準技術として広く搭載する。
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