News:アンカーデスク | 2003年10月2日 07:53 PM 更新 |
9月27〜28日、東京・銀座ソニービルのソミドホールで、「AIBO EXPO '03 〜 新生AIBOデビュー」が開催された。前日にプレスプレビューがあったのだけど、アップルのイベントとかち合っちゃって行くことができなかった。そこで、一般開催日に見てきたのだ。
一般開催日に取材なんかしていると、ちょっと目ざわりで迷惑だろうなと思うのだけど、しかたない。空いていそうな9月27日土曜日の朝イチに行くことした。
甘かった。ソニービルのオープンの午前11時前には、少しだけど行列ができている。もちろん、その全部がAIBOを見にきた人というわけではないのだけど(ソニービルには他にも見るところがいっぱいある)、エレベータは満員。
会場は新生AIBOである「ERS-7」だらけ。会場内におかれた3つのテーブルの上にそれぞれERS-7が置かれている。これは、デモを行うものであると同時に、なでたり呼んだりできるものでもある(*1)。もちろん、どのテーブルもまわりはびっしりだ。
様子を見ていると、すでにAIBOオーナーな人も多いようで、突っ込んだ質問もバシバシ入っている。写真やムービーを撮っている人も多い(*2)。これなら、わたしが写真を撮ってても目立ってジャマってことはないなと、ちょっと安心。
かわいいところかわいくないところ
フォルムはかわいい。初期の鋭角的なAIBOはかっこいいだったけど、今度はかわいいのイメージ。といってもラッテやマカロンみたいなぬいぐるみ的なかわいさじゃない(キャラクター化する前の、原作で活躍している)スヌーピーみたいなかわいさがある。
歩くときも、ちょっとふるえさせるようなモーション設計になってて、これもいい味を出している。
気になったのは2点。一つは、日本語をしゃべること。エフェクトはかかっているけど、大人の男の人の声でしゃべる。これは、ちょっとかわいくないぞ(大人の男の声が悪いんじゃなくて、しゃべるのがかわいくない)。聞いてみた。
「これはですね。しゃべるのは設定とか、写真を撮るときとか、AIBOからメッセージを発するときだけなんです。普通の自律モードの時には、AIBO語しかしゃべりません」
ダイアログを表示する代わりにしゃべるっていうイメージのようだ。そのシチュエーションならわかりやすさが優先されるから、それもいいのかもしれない。でも、普段はAIBOを「ペット」として感情移入していると、その一瞬は「ロボット」だって思い出させられることになる(*3)。
将来はこのおしゃべりをカスタマイズすることもできるようになりそうなので、そうなると、また違った関係を築けるようになるかもしれない。とは言っても、まだ「会話」ができるほどにはならないから、ロデムみたいなわけにはいかないけど(*4)。
もう一つ気になったのは、顔だ。28個並んだLEDで表情を作り出すのだ。これはERS-7のセールスポイントなんだけど、でもわたしには退化に見えてしまう。表情は首や尻尾をはじめとする全身の動きで表わしてほしい。LEDアレイで顔を描く(流れるようなアニメーションもある)というのはかわいくない(*5)。
「確かに、表情は動きでというのもあると思います。でもERS-7では、ロボットならではの表現手法というのも、使えるものなら使いたいんです。今まででも光を使った表現はありましたが、あれは既にロボットでしかあり得ない。飼い主の方とコミュニケーションをとる方法はできるだけいろいろありたい」
視覚を使ったインタフェース
AIBOは鼻先にカメラを持っているのだけど、この性能が上がった。従来は10万画素だったのが35万画素とアップ。画像認識能力も高くなった。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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