News 2003年10月3日 05:20 PM 更新

レックスマーク、1万円台の“メモリカード対応”プリンタ/複合機

レックスマーク インターナショナルが、高画質プリンタにメモリカードスロットを搭載しながら実売1万円台という低価格の個人向け複合機/A4対応プリンタと、実売4万円弱のSOHO向け複合機などハイコストパフォーマンスモデルを発表。

 プリンタ業界の“価格破壊王”が、ハイコストパフォーマンス機でまた勝負をかけてきた。

 レックスマーク インターナショナルは10月3日、個人向けインクジェット複合機「Lexmark P3150 PrinTrio Photo」(10月11日発売、2万9800円)とA4カラーインクジェットプリンタ「同P707 PrinTrio Jetprinter」(10月11日発売、2万4800円)、SOHO/小中規模事業者向け複合機「同X6170オールインワンステーション」(10月下旬発売、5万9800円)を発表した。


個人向け複合機「P3150」(左上)、個人向けA4対応プリンタ「P707」(右上)、SOHO向け複合機「X6170」(下)

 機能面に触れる前に、まずは注目の実売価格をお知らせしたい。

 店頭での予想価格は、複合機P3150が1万9800円前後でA4対応プリンタP707が1万4800円前後と、個人向け2機種はいずれも1万円台となり、SOHO向けオールインワン複合機のX6170も3万9800円と4万円を切る普及価格になる見込み。

 低価格ながらも基本性能はしっかりと押さえており、3機種ともに最高4800×1200dpiの高解像度印刷が行えるほか、個人向けのP3150とP707は写真画質の6色プリントでフチなし印刷に対応。X6170はプリンタ/スキャナ/コピーに加えてFAX機能も備えた1台4役のスタンドアロンFAX/コピー対応機だ。


6色に対応した同社独自のヘッド一体型インクカートリッジ

 ただしこれだけなら、低価格化が進むプリンタ業界で同価格帯のライバル機は多いが、新製品の個人向け2機種にはこの価格でメモリカードスロットを搭載している点に注目したい。

 スロットはマルチカード対応で、コンパクトフラッシュ(TYPE I/II)/マイクロドライブ/SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/スマートメディアと6種類の小型メモリカードを使用できる。


6種類のメディアが使えるメモリカードスロットを装備(写真はP3150のスロット)

 メモリーカードスロットを搭載した低価格機は、プリンタ/スキャナ/コピー機能を備えた複合機では日本ヒューレット・パッカード(HP)のヒットモデル「PSC2150」やキヤノンの「PIXUS MP10」、A4対応プリンタではセイコーエプソンの「PM-860PT」や日本HPの「Photosmart 7550」などがある。だが実売は、PSC2150やMP10が2万5000円前後、PM-860PTやPhotosmart 7550が2万円前後と、いずれも今回の新製品より5000円ほど高い。

 さらにこれらライバル機では、4色インクで印刷解像度が2400×1200dpiまでとか、フチなし印刷ができないなど、プリンタ本来のスペック面で劣る部分も多い。

低価格の秘密はダイレクトプリント“非対応”

 写真画質の印刷が可能な本格フォト対応プリンタにメモリカードスロットを装備しながら、1万円台という低価格を可能にしたのは、「ダイレクトプリントに対応しない」という逆転の発想だ。

 P3150とP707は、メモリカードスロットを搭載しながらもPictBridgeやカメラダイレクトといったPCレスのダイレクトプリント機能を備えていない。つまり、単純にプリンタにUSBメモリカードリーダー/ライターがくっついただけという仕様なのだ。


プリンタにUSBメモリカードリーダー/ライターがくっついただけ(写真はP707)

 「新製品のターゲットは、デジタルカメラで撮影した画像をPCで積極的に活用していこうというユーザー。ダイレクトプリント機能はないので、デジカメから修正をせずに簡単に印刷したいというエントリーユーザーにはちょっと向いていない。ダイレクトプリントのための処理回路を省くことができるので、その分コストダウンができる。画像の編集・加工を重視するユーザーにとっては、PCをデジタルハブにしたこのような方法が向いている」(同社)


複合機P3150

 複合機のP3150はスキャナ部にカラー48ビット(モノクロ16ビット)入力のCIS方式フラットベッドスキャナを搭載。スキャン解像度は600×1200dpiとなる。そのほか、P3150とP707のプリンタスペックは同じで、6色インク対応以外の機能面は今年5月に発表したZ705のそれを継承する。


A4対応プリンタP707

 印字速度はモノクロ17枚/分、カラー10枚/分。プリンタにセットされた用紙の種類を自動判別する「用紙タイプセンサー」や、独自の用紙送り機構「Accu-Feed」、カートリッジ交換時の手間を省く「自動アライメント機能」など印刷設定が簡単に行える各種機能を装備した。


SOHO向けの複合機X6170

 プリント/コピー/スキャナ/FAX機能を備えたSOHO向けの複合機X6170は、ビジネス向けでは業界最高クラスとなる4800×1200dpiの印刷解像度と、最小ドロップ3ピコリットルと10ピコリットルの組み合わせで高画質印刷を実現したモデル。モノクロ19枚/分、カラー15枚/分の高速印字に対応した。

 ADF(連続原稿読み取り装置)を装備し、最大50枚までの原稿処理が可能。解像度1200×4800dpi(カラー48bit入力)のCCDセンサ搭載スキャナを使って、PCをつながずにスタンドアロンでコピーやFAXが行える。

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[西坂真人, ITmedia]



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