News:ニュース速報 2003年10月6日 03:31 PM 更新

東芝松下の“液晶スキャナー”がカラー取り込み対応に

東芝松下ディスプレイテクノロジーは、液晶画面から画像を取り込める「インプット・ディスプレイ」で、カラー画像の取り込みに成功したと発表した。

 東芝松下ディスプレイテクノロジーは10月6日、液晶画面から画像を取り込める「インプット・ディスプレイ」で、カラー画像の取り込みに成功したと発表した。


液晶画面をスキャナーとして利用できる「インプット・ディスプレイ」(4月のEDEX2003)

 液晶ディスプレイ上にSOG(システムオングラス)で光センサーを内蔵することで、画面上に当てた名刺などをキャプチャーできる同社の独自製品。

 4月に発表した最初の試作品では取り込んだ画像はモノクロだったが、これに「撮像時にRGBの液晶画素を順次読み込み、それらの情報を独立に取得合成する」(同社)という内部処理ステップを導入。回路技術や信号処理技術を一新し、カラー化に成功した。エンターテイメント分野などにも用途が広がると見ている。

 試作品は3.5インチの透過型。320×240ピクセル表示に対応し、読み取り解像度も同じ320×240ピクセル。取り込んだ画像は「カラー写真画質」だという。

 試作品は10月7日に開幕する「CEATEC JAPAN 2003」(幕張メッセ)に出品する。



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