News:ニュース速報 | 2003年10月27日 05:23 PM 更新 |
ソニーとNTTドコモは10月27日、ソニーの非接触型ICカード「FeliCa」をNTTドコモの携帯電話に搭載して展開する新サービスに向け、合弁会社を設立すると正式発表した。携帯電話を財布や乗車券代わりに使えるサービスの普及を目指す。
新会社「フェリカネットワークス」を2004年1月をめどに設立する。資本金は約60億円の予定で、ソニーは60%、ドコモが40%を出資する。
新会社は、Felicaと携帯電話機能を融合するICチップ「モバイルFeliCa IC」(仮称)を開発、端末メーカーに製造・販売ライセンスを供与。さらにICカードで決済などが行えるプラットフォームの構築と運営を行う。ICチップとプラットフォームはキャリア各社やコンテンツプロバイダに提供する。
12月にICチップ搭載端末を使った試験サービスを開始する。2004年度には同機能を搭載したFOMA/mova端末を販売する計画だ。
ソニーが開発したFeliCaはJR東日本「Suica」などに採用され、世界で3800万枚を発行した実績がある。同機能を携帯電話に搭載することで、電子マネー機能や交通機関の運賃支払い、電子チケットなどのサービスを携帯電話で利用できるようになる。携帯電話のネット接続機能を利用して電子マネーのチャージを行うなど、携帯電話と融合させることでICカードの利便性を向上させることも可能だ。
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