News | 2003年11月7日 09:07 PM 更新 |
RSS(RDF Site SummeryまたはRich Site Summary)は、XMLを利用して記事のタイトルや要約などのデータを記述するフォーマットだ。大手ニュースサイトではRSSを使用して配信するケースが多くなり、また、Movable TypeなどのブログツールではRSSを自動的に生成できるようになっている。これらRSSで記述されたサイトを巡回し、整理、閲覧することのできるツールがRSSリーダーだ。
ユーザーが、ブックマークを使いブラウザでニュースサイトやブログを巡回するには多くの時間を必要とする。しかし、RSSリーダーを立ち上げておけば、登録してあるサイトを自動的に巡回し、新しい記事があればそれを表示してくれる。記事のタイトルを眺め、興味のある記事のみつまみ読みをしていけばよい。情報収集にかける時間が大幅に短縮できるのだ。
現在、多くのRSSリーダーが公開されている。基本的には好みのものを使用すればいいのだが、いくつか注意すべきことがある。最大の問題は日本語の扱いだ。多くの海外製ツールは日本語を使用することを考慮していないため文字化けを起こしたり、RSSを処理できなかったりすることがある。また文字コードによっては表示できないこともある。
また、RSSには複数の規格(RSS0.91/0.92/1.0/2.0)が存在し、すべての規格に対応していないリーダーもある。
今回は数ある海外製ツールうちから、日本語のRSSを問題なく表示できるツールのみを紹介していこう。なお、ツール名の後ろにある★マークは筆者の主観による5段階評価である(日本語表示できなくても、あえて紹介したツールも若干ある。日本語表示の点を考慮し、こうしたツールの評価は低めに抑えてある)。
単体型ツール
単体型ツールはそれのみでRSSを表示できるリーダーである。さまざまなタイプがあるので、それぞれの特徴を理解して選びたい。
一般的な3ペイン表示のリーダー。検索窓が用意されており、ワード単位の検索が可能だ。日本語はUTF-8のみしか対応していないのが残念なところだが、日本語化ツールが存在しているのでメニューなどを日本語で表示することができる。
Outlook 2003風のインタフェースが特徴的な3ペイン表示のリーダーで、操作感も軽くて快適である。NewsPaperという機能で、取得したフィードを見やすく一覧表示してくれる。高機能なフィルター機能があるので目的の記事を絞りやすい。
OPML(Outline Processor Markup Language:Webサイトをリストにして表現する規格。RSSのインポート/エクスポートに標準的に使われている)によるRSSリストのインポート/エクスポートも可能である。日本語化ツールも用意されている。
一般的な3ペイン表示のシンプルなリーダー。「.NET Framework」(*1のインストールが必要である。OPMLによるRSSリストのインポート/エクスポートも可能になっている。コンポーネントブラウザで表示する以外に、外部ブラウザを使用することも可能だ。
[田口和裕, ITmedia]
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