News:ニュース速報 | 2003年11月25日 08:52 AM 更新 |
BIOSメーカーの米Phoenix Technologiesは11月24日、カリフォルニア州で開催の自社のカンファレンスStrategy 2004で、「Core System Software」と呼ばれる新カテゴリー製品を展開する計画を発表した。個人/企業向けの両方で、PCの信頼性、管理性、接続性、操作性の飛躍的向上につながるコアソフトを提供するとしている。
同社によると、過去20年間、BIOSはIBMのオリジナル標準をベースにPCの互換性を保証してきた。だがセキュリティに関しては限定的な機能しか提供できず、PCアーキテクチャのコア部分でネットワーク接続性を提供することもできなかった。新たなCore System Softwareでは、これを大きく刷新し、「向こう20年間のネットワークコンピューティングの土台を築く」(Phoenixのアルバート・シストCEO)としている。
Core System Softwareは同社のDevice-Networked Architecture(d-NA)に基づき、構造化フレームワークと一連の相互運用可能なソフトウェアビルディングブロックを提供する。d-NAでは、旧来のシステムBIOSの機能を大幅拡張しつつ、PCメーカーやシステムビルダーが高度に差別化を図ったシステムを構築できるようにするという。
同社ではこのビジョンに基づき、向こう数週間以内にノートPC、デスクトップ、サーバ、組み込みシステムなど各種機器向けの「Phoenix cME TrustedCore」と呼ばれる新製品群をリリースする。その第一弾として同社は24日、ノートPCとタブレットPC用の「Phoenix cME TrustedCore NB」を発表した。
cME TrustedCore NBでは、デジタル署名認証とデータ暗号化のためのセキュリティ基盤を提供、マザーボードやPCをサービス妨害攻撃や不意のダメージから守り、「Host Protected Area」を設けてシステムビルダーがセキュアな実行環境を提供できるようにするとしている。
PhoenixはIntel、AMD、IBM、Microsoftなどが創設したハードとソフトのセキュリティ強化を目指す団体「Trusted Computing Group」(TCG)に加盟している。
関連記事
[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.