News:ニュース速報 | 2003年11月26日 05:32 PM 更新 |
コンビニエンスストア向けゲームソフト卸のデジキューブは11月26日、東京地裁に破産を申し立てたと発表した。負債総額は約95億円。
デジキューブはスクウェア(現スクウェア・エニックス)の出資で1996年2月に設立。1998年7月には店頭市場(現JASDAQ)に上場、2000年6月にはナスダック・ジャパン市場(現大証ヘラクレス)に上場。ゲームソフトのコンビニ向け卸を手がけ、帝国データバンクによるとピーク時の1998年3月期にはゲームソフト860万本を販売、売上高約468億円を計上していた。
だが先行投資と在庫の負担から2001年同期には約30億円の最終赤字に転落。また店頭キオスク端末による音楽配信事業から撤退する際に約60億円の損失をこうむり、財務状況が悪化した(関連記事を参照)。
このため2002年5月には「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が資本参加し、物流拠点を統合するなど経営効率化へ支援を受けた(関連記事を参照)。
だがここ数年のゲーム市場縮小から財務面の悪化に歯止めがかからず、2003年同期のゲームソフト販売は約242万本に落ち込み、売上高は約229億円に減少。今期も約27億円の最終赤字となる見通しで、債務超過に陥る可能性があった。追加資金調達と債務返済は難しいと判断、破産申し立てを決めた。
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