News | 2003年11月28日 07:43 PM 更新 |
ATI製GPU搭載ビデオカードオンリーでがんばってきたGIGABYTEが、NVIDIA製GPUのビデオカードを取り扱うようになった。同社は、ATI製GPUを搭載したビデオカードも従来どおり扱うことになっているので、ラインアップとしては、NVIDIA、ATIを搭載したビデオカードが存在することになる。
GIGABYTEのGeForce FX 5950 Ultra搭載カード、RADEON 9800 XT搭載カードは、発表されてからしばらく「出荷待ち」が続いていたが、ここにきて、ようやく店頭で入手できるようになった。そこで今回は、それぞれのGPU陣営のハイエンドチップを搭載したGV-R98X256DとGV-N595U256Vのパフォーマンスをベンチマークで比較してみることにした。
RADEON 9800 XTもGeForce FX 5950 Ultraも、昨年後半から熾烈な争いを繰り広げてきた「Direct X 9.0」対応ビデオカード第一世代の最終進化形とも言うべきGPU。最上位チップながらその前に登場した「RADEON 9800 PRO」「GeForce FX 5900 Ultra」の高クロック対応マイナーバージョンアップであることも共通している。主な仕様を比較すると以下のようになる。
GeForce FX 5950 Ultra | RADEON 9800 XT | |
コアクロック | 475MHz | 412MHz |
メモリクロック | 950MHz | 730MHz |
ビデオメモリ | DDR | DDR |
メモリバス幅 | 256ビット | 256ビット |
GV-R98X256DもGV-N595U256VもビデオカードのレイアウトはATI、NVIDIAが推奨しているリファレンスカードとまったく同じデザインになっている。いまや数少ない差別化のポイントとしてビデオカードベンダーごとに工夫を凝らしているチップクーラーもリファレンスのまま。GV-N595U256Vは背の高いクーラーを搭載しているので、2スロット分のエリアを必要とする。
今回ベンチマークを行うPC側のシステム構成と環境は、以下のようにそろえている。なお、ビデオドライバはGeForce FX 5950 UltraではForceWare 52.16を、RADEON 9800 XTではCatalyst 3.9を適用した。
なお、Catalyst3.9とRADEON 9800 XTの組み合わせでは自動オーバークロック機能「ATI Overdrive」が有効にできる。これは、チップの温度などを監視して余裕があるときは自動的にクロックを変更してくれる機能。しかし、温度という不定な外的要因が影響するため今回のベンチマークではこの機能をオフにして測定している。
ベンチマークシステム環境 | |
CPU | Pentium 4/2.53GHz |
マザーボード | GNB Max-L |
メモリ | PC2700 256MB×2ch |
HDD | DiamondMax Plus9(120GB) |
OS | Windows XP Professional +SP1 |
また、お馴染みの3DMark03(Ver.3.3.0)、3DMark2001 SecondEdition (Build330)に加え、今回ゲームベンチとしてDirect X 9.0の機能を多用するAquaMark 3のデフォルトベンチマーク(解像度1024×768ドット、アンチエイリアスなし、Aniso 8X)を測定している。
[長浜和也, ITmedia]
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