News | 2003年12月1日 10:13 PM 更新 |
11月30日、アメリカ本土以外でははじめてのアップルの直営店「アップルストア銀座」がグランドオープンした(関連記事を参照)。
行列
この朝、東京は前日から続く激しい雨だった。これでは出足が鈍いんじゃないかと思ったのだけど、それはあさはかだった。
わたしがついたのは午前9時過ぎだったのだけど、すでに長い行列が北側に伸びている。この時点ですでに列の最後尾は600メートルくらい向こうの京橋にまで達していたらしい。この後も列は京橋の交差点を左折する形で伸び、JR東京駅京葉線ホーム(地下駅)の上を過ぎて東京国際フォーラムのところまでいったのだそうだ(これで列は1キロを超える)。公称5000人の行列。2001年のエルメス銀座店のときの行列は「1000人以上」と言われているから、それをはるかに超えている。
先着2500人にはTシャツプレゼントがあったということもあるのだけど、2501人目から後の人はそれでも並んでいたんだから、これはMacintoshユーザーのパワーなんだろう。
列の先頭はデビン・アレン(Devin Allen)さん。カリフォルニアからこのために来日。実は彼は、アップルストアが開店するたびに「第1号客」になるべく並びつづけている人だったのだ。
「いつからならんでいるんですか?」 「Six a.m.,yesterday.」(昨日の午前6時」 「a.m?」(午前?)
思わず声が裏返っちゃったのだけど、昨日の午前6時から27時間ならんでいるんだそうだ。
2番目は午前6時10分についたという大阪の西田さん。遠くの人のほうが早く来るという傾向があるんだろうか。3番目でやっと横浜から。東京人が東京タワーに登らないっていうのといっしょなのかな。
後から聞いた話だが、これだけ長い列になるとなかなか整理しきれず、道を渡る部分(列が切れる)で割り込むような例が多く見られたらしい。列が切れているということに気づかずうっかり入るような人は、注意されればすぐに離れるのだけど、そうではない例もあるのだそうだ。こういうときに、そういう相互の信頼を踏みにじるような行為は最低のことなんだが、そういう奴はいる。哀しいことだ。
オープン
9時50分ごろ、準備中の店内からは大きな歓声が聞こえる。なんかうまくいったことがあったのかなと思ってガラス越しに覗いてみたのだけど、よくわからない。その後も歓声は何度も聞こえるのだ。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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