News:ニュース速報 2003年12月4日 06:28 PM 更新
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Microsoftがブログサービスを開始?

Microsoftがブログサービスをひそかに開始していた。Bloggerを買収したGoogleへの対抗策との声もあるが、その実態は……。(IDG)

 Microsoftはひっそりとブログ(Weblog、Blog)のサービスを、ティーンエイジャーと20代の技術に強い若者をターゲットに開始した。このサービスは事実上、誰でも利用可能になっている。

 サービス名はTheSpokeで、MicrosoftのAcademic Developerイニシアティブの一環であると、同社広報担当者は12月2日、語った。同サイトはシンガポールを本拠地とするサービス会社、Earth9が開発したもので、先週スタートしたと、TheSpoke.netをMicrosoft向けにホスティングしているSmooth Fusionの広報担当者は語った。

 MicrosoftのAcademic Developerはソフトウェア開発に興味を持つ学生コミュニティを構築することにフォーカスしたイニシアティブだとMicrosoft広報は説明している。TheSpokeは現在テスト段階にあり、さらに多くの機能が追加されると担当者は述べており、GoogleのBloggerのようなブログサービスに対抗する目的のサイトではないと付け加えた。

 Microsoftは自社のソフトウェアに興味を持っている人々のための特定目的のブログコミュニティを設置している(GotDotNetなど)が、一般市場向けのブログサービスは提供していない。

 TheSpokeは一般市場向けの取り組みのように見える。同サイトの初期メンバーであるHubbersは、ゲーマー向けのWebサイトへの投稿からリクルートされてきた。この参加を求める投稿の一部は、TheSpokeのチームからのもので、テクノロジーとゲームに関するブログを必要としている、オピニオンを持った若者に参加してほしい、という内容だ。

 「TheSpokeは技術オタクでオピニオンを持った若きリーダーのためのオンラインコミュニティです。TheSpokeはテクノロジーの未来について、コラボレーション、ディスカッション、ディベートするためのツールを提供します」という記事が11月8日、XboxマニアのWebサイトに投稿されている。

 Jupiter Researchの上級アナリストであるジョー・ウィルコックス氏は、TheSpokeが他のブログサービスに対する脅威になるとは考えておらず、Microsoftが若きソフトウェアデベロッパーからの支持を獲得するためのツールを提供し、彼らがMicrosoftと競合するプロジェクトで働くことを選択しないようにするためのものだと見ている。

 「ブログのコンポーネントが使われてはいるものの、TheSpokeはブログサイトではない。この種のコミュニティを構築するのはMicrosoftの長期的なアプローチだ。特にデベロッパーとの関係を構築するということに関しては、そうだ」と同氏。「学校がMacと他のUNIX、Linux開発において実りが多い場であるのに対し、MicrosoftはTheSpokeのようなリソースを提供するという賢明な方法を採用し、学生デベロッパーがコミュニティを形成できるように努めている」とウィルコックス氏は考えている。

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