News:ニュース速報 2003年12月10日 05:32 PM 更新

日立、携帯機器向け燃料電池カートリッジにライターの技術を導入


 日立製作所は12月10日、携帯機器向け燃料電池の水溶液補給器にカートリッジ方式の採用を決めたと発表した。燃料補給機構について、使い捨てライター大手の東海と共同開発を進め、早期実用化を目指す。


カートリッジ式燃料電池のコンセプトモデル

 日立が取り組むのは、メタノール水溶液と空気を直接電極に供給することで発電する直接型。出力向上などの改良に加え、実用化を進めるにはメタノール水溶液の補給形態も重要と見ており、安全かつ手軽に交換できるカートリッジ式の採用を決めた。

 東海は「Vesta」ブランドの使い捨てライターや「チャッカマン」などで知られる大手メーカー。可燃性高圧ガスを封じた安全かつ安価な製品を大量生産してきた同社のノウハウを燃料電池に活用する。

 12月11日に開幕する「エコプロダクツ2003」(東京ビッグサイト)に燃料電池などを展示する予定。

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