News:ニュース速報 | 2003年12月11日 07:34 PM 更新 |
独立行政法人の産業技術総合研究所(産総研)と東北学院大学、アルファシステムズは、1CD Linux「KNOPPIX」日本語版を教育用に改良した「KNOPPIX-Edu」を開発した。東北学院大は講義用に2000枚を配布し、講義や演習に試験的に利用する。
KNOPPIXはドイツのクラウス・クノッパー氏が開発を進めているCD-ROMブートが可能なLinuxで、産総研が日本語化メンテナンスを進めている。3者はこれを教育用に改良した「KNOPPIX-Edu」を開発。さらに東北学院大学工学部は産総研とアルファシステムズの協力で同学部専用にカスタマイズした「KNOPPIX-Edu TG」を開発し、配布した。
KNOPPIX-Eduでは、講義に合わせた利用環境を起動時に選択できる機能を搭載し、教員の指導を効率化した。例えばプログラミング演習を選択すると、エディタとシェルが用意される。
オフィスソフト「OpenOffice.org」やCADソフト「QCAD」、数式処理ソフト「Maxima」など、必要なソフトをすべてオープンソースソフトで構成した。このためライセンス料が発生しておらず、安価にIT学習環境を整備できるとしている。
KNOPPIX Edu TGを利用した講義は、まず同学部物理情報工学科の「基礎工学演習」と「コンピュータ工学」から始め、他学科にも順次広げる。
KNOPPIX Edu TGは東北学院大学のWebサイトで試験的に配布している。
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[ITmedia]
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