News:ニュース速報 2003年12月16日 08:54 PM 更新

NECの顔認識技術がMPEG-7に採用


 NECは12月16日、同社と韓国サムスン綜合技術院が共同提案した顔認識技術がMPEG-7に採用されたと発表した。2004年春に発行される。

 同技術は、静止画や動画に写っている人物の顔の特徴を表現するための記述形式。この技術を使って映像コンテンツ内の顔の特徴をメタデータとして記述しておけば、大量に蓄積したコンテンツから望みの人物の登場シーンを検索したり、自動収集できるという。

 新技術では、NECが開発した「階層的判別分析法」により、顔画像の特徴を判別性能のよい順に選択。一つの顔あたりのデータ量を最小253ビットに抑えることで高速に検索できるようにした。通常のPCで1秒あたり100万回のマッチングが可能で、24時間の映像中の顔を1秒程度で検索できるとしている。

 これにサムスン総合技術院が開発した、目や口など顔部品の特徴を抽出する「顔部品特徴表現方式」を追加することで検索精度を向上させた。検索誤り率は従来規格の平均8分の1以下に抑えたという。

 NECは同技術を活用し、音声認識や映像認識などを統合した映像検索技術の早期商品化を目指すとしている。

 MPEG-7は映像などマルチメディアコンテンツの内容情報を記述する国際標準規格。採用された規格の正式名称は「ISO/IEC 15938-3:2002/Amd.1」。

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