News:ニュース速報 | 2003年12月18日 05:04 PM 更新 |
NECは12月18日、現行DVDと互換性を持つ「HD DVD」(AOD)ドライブを開発したと発表した。1つの光ヘッドで現行DVDとHD DVDの両方に記録・再生が可能だ。
HD DVDは、NECと東芝が提唱している次世代光ディスク規格。青色レーザーを使用し、現行DVDと同じ12センチ光ディスク片面に15Gバイト/1層・30Gバイト/2層の記録が可能だ。11月にROM規格がDVDフォーラムに承認された。
NECが開発したドライブは、光源に青色と赤色の2つのレーザーダイオードを持つ互換ヘッドを搭載。現行DVDとHD DVDの再生を対物レンズ1個で可能にした。物理フォーマットの違いは大規模LSIで機能互換させている。
青色レーザーを使った次世代大容量光ディスクではソニーなどが提唱したBlu-ray Discが製品化で先行しているが、HD DVDは現行DVDとの互換性を強みに持つ。両規格に対応するドライブの開発で「現行DVDからHD DVDへのスムーズな移行が可能になる」としている。
ドライブは2004年1月8日に開幕する「International Consumer Electronics Show 2004」(CES、米国ラスベガス)に出展する。
[ITmedia]
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