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ブロッコリー、債務超過に

» 2005年10月05日 17時05分 公開
[ITmedia]

 ブロッコリーは10月5日、2006年2月期連結業績予想を下方修正し、中間期末に約3億円の債務超過に陥る見通しだと発表した。多額の特損計上が原因で、今期中の解消は間に合わない状況だという。

 製品ライフサイクルの短縮化に合わせ、棚卸し資産の評価減の対象を従来の発売2年後から1年後に広げたところ、3億4800万円の評価損を計上した。さらに一部商品の廃棄損4100万円や、不採算店の減損適用による5600万円など、中間期連結で合計4億8400万円を特別損失として計上した。

 中間期はトレーディングカードなど粗利率の高い自社製品の割合が減少した結果、売上総利益が計画を大幅に下回った。販管費の大幅削減も粗利の不足分をカバーできず、経常赤字が当初計画の2億6200万円から4億2700万円に拡大する見込み。さらに特損計上が追い打ちをかけ、中間期の最終赤字額は前回予想の2億8700万円から拡大、9億1800万円となる見通しだ。

 通期の連結業績予想も下方修正し、最終損益は前回予想の2000万円の黒字から9億300万円の赤字となる見通し。

 下期は、投入予定の新型カードゲームが先行販売分については完売し、オンラインゲーム「ECO」の無料会員数が約25万人に達しているいるなどの好材料はあるが、今期中の利益貢献は限定的とした。

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