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紙のコピーにもDRM? 日立など、ミューチップ活用で

» 2008年02月15日 21時16分 公開
[ITmedia]

 日立製作所と日立システム九州、ゼンリン、リコーは2月15日、ミューチップを活用し、書籍のコピー回数や状況を把握できる「著作物の複写利用管理システム」の実証実験に成功した、と発表した。

 書籍にミューチップを埋め込み、ミューチップリーダーを搭載したコピー機でコピーすると、書籍の種類やコピー回数を記録できる。出力した複写物には2次コピーをけん制する文字を埋め込むこともできるといい、「不適切な2次複写による利用を抑止できる」としている。

 昨年11月から今年1月にかけ、都内と福岡市の銀行で、ゼンリンの住宅地図帳をコピーする際に同システムを活用したところ、有効に機能したことを確認したという。

 4社は「書籍の複写は、デジタル放送などと違って利用状況を把握する手段がないため不適切な複写利用が日常化しているのが実情」と指摘。地図などの著作物を商用でコピーする際には事前に著作者の許諾を得る必要があるが、新システムならコピーした書籍や回数を一括で把握でき、使用料の効率的な支払いなどにいかせるとしている。

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