ソースネクストは5月14日、映画をフルに収録し、字幕で英語学習もできるPCソフト「超字幕」を発表した。業務提携先の米Paramount Digital Entertainmentの映画コンテンツに英語学習機能を付け、2GバイトのUSBメモリに格納する。価格は1タイトル当たり3490円。
第一弾タイトルは、「フォレスト・ガンプ 一期一会」「不都合な真実」「M:i:III」「ゴッドファーザー」「ゴースト」など新旧17作品で、6月19日に発売する。順次追加し、初年度100タイトルの発売を目指す。
コンテンツはUSBメモリから直接再生できるほか、HDDにインストールして再生することも可能だ。
日本語字幕付きで再生し、映画をそのまま鑑賞できる。画質は、「DVDの画質より少し劣る程度」(ソースネクストの青谷征夫取締役)という。
英語字幕の表示にも対応した。日本語・英語両方を表示し、見比べながら英語学習することもできる。音声を0.8倍速でゆっくり再生する機能や、特定のフレーズを再生できるリピート機能も備え、リスニング力を鍛えられる。
字幕の英単語にマウスを当てると意味を表示する機能も装備。研究社の英和辞典「リーダーズ英和辞典」「リーダーズ・プラス」を収録し、分からない単語の意味を詳しく調べられる。
全字幕を一覧表示し、気になるフレーズからシーンを選んで再生する機能や、お気に入りのフレーズを保存する機能も。字幕を書き取ったり一部を穴埋めするリスニングテストも収録した。
「PC用ソフトで映画を販売したい」とParamountから持ち掛けられたのが開発のきっかけ。「映画に付加価値を付けたい」(ソースネクストの松田憲幸社長)と考え、タイピングソフト「特打」の開発チームが、英語学習ソフトを開発したという。
松田社長は、「映画を使った英語学習素材はこれまで、古い名作を使った物が多く、価格も8000円程度と高額。映画もフルでは再生できず、一部しか収録していないものがほとんどだった」と話し、最近の作品もフルで収録し、3000円台という低価格な超字幕のメリットを強調した。
映画を提供したParamount Digital Entertainmentは、Pramount映画のデジタルメディアでの展開に取り組む企業で、5月1日にソースネクストと業務提携した。
同社のアレックス・カルロス執行副社長は「USBメモリに映画を収録するアイデアは2月に生まれたばかり。わずか3カ月で実現し、ソースネクストに感謝している。当社の映画の視聴機会を広げていきたい」と新製品を歓迎した。
量販店、CDショップ、コンビニなどソースネクストの販売チャネルで販売するほか、英会話教室など新規の販路開拓も目指す。初年度100タイトルの発売と、計100万本の販売を目標にしている。
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