オランダでAppleのiPhoneが一斉にハッキングされ、「身代金」を要求される騒ぎがあった。セキュリティ企業の英Sophos研究者が報道を引用して11月3日のブログで伝えた。
Sophosのグラハム・クルーリー氏のブログによると、騒ぎを起こした人物はオランダのT-mobileネットワーク経由でポートスキャンを使い、ロックを解除されたiPhoneを探し出してハッキングした。壁紙を書き換えて「おまえのiPhoneをハッキングした。私は現在、おまえの全ファイルにアクセスできる」という英文の警告メッセージを表示、iPhoneのセキュリティ強化のためと称して、あるWebサイトの閲覧を促した。
このWebサイトでは「解決方法を教えて欲しければ5ユーロを払え」と要求し、「払わないならそれで結構だが、おまえのiPhoneを使って他人がどんなことでもできてしまうことを忘れるな」などの脅し文句が書かれていたという。
しかしその後、問題の人物は脅しに使ったPayPalのアカウントを解除されてユーザーから脅し取った金を返金、問題を解決するやり方を公表したという。
Apple非公認のコードを実行する目的でiPhoneのロックを解除して使っているユーザーも多いが、デフォルトのルートパスワードを変更し忘れると不正侵入の被害に遭う恐れがあるとクルーリー氏は警告している。
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