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360度どこからでも見られる裸眼立体視ディスプレイが動画対応 ソニービルで展示

» 2010年03月17日 14時16分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
photo 裸眼立体視ディスプレイ

 東京・銀座のソニービル(東京都中央区銀座5-3-1)で、ソニーが新開発した360度どこからでも立体に見える裸眼立体視ディスプレイが展示されている。動画表示に対応し、3DCGアニメーションを再生していた。

 直径13センチ、高さ27センチと小型の円筒形。角度1度ごとに360種類の画像を同時表示することで立体に見えるようにしている。発光素子はLEDで、解像度は、96(縦)×128(横)ピクセル、24ビットフルカラーに対応する。


 動画表示デモの公開は今回が初めて。絵本「リサとガスパール」に登場するキャラクター「リサ」と「ガスパール」が広場にある池の周りを走ったり、ボールで遊ぶ、というオリジナルアニメを再生していた。背景も360度作りこんだとしており、見る場所によって見える背景が変わる。



 ディスプレイにDVI接続したPCからデータを送って再生している。動画データの再生形式や、CGアニメーションの制作方法などは非公開だが、一般的なCGアニメの作り方と変わらないという。


photo 視点切り替えボタン

 ディスプレイの前には、リアルタイムに視点を切り替えられる3つのボタンを設置。視点は、「リサに注目したカメラ」「ガスパールに注目したカメラ」「リサとガスパールを俯瞰するカメラ」の3つから選べる。

 映画などで登場する、人が立体映像で現れるシーンを再現できたら面白いのでは──と開発をスタート。試作機の開発期間は1年半程度だという。

 ソニービルで開催中の展示会「リサとガスパール ぎんざへいく」の一環として展示。4月4日まで。

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