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Linux 3.0 RC1リリース――「20周年記念」とトーバルズ氏

» 2011年05月31日 08時12分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 LinuxカーネルのRC(リリース候補)が「3.0-rc1」となった。Linuxカーネルの生みの親でLinux Foundationのフェローを務めるリーナス・トーバルズ氏が5月29日、Kernel Mailing Listで発表した。アーカイブが公開されている

 直近の正式版は5月19日にリリースされた2.6.39であり、3.0というのは大きなバージョンアップになるが、トーバルズ氏によると仕様には特に大きな変更はなく、大幅なバージョンナンバーの変更の理由を強いて挙げれば「20周年」だから、と説明する。同氏は最初のLinuxカーネルを1991年の8月26日に発表している。

 主な変更点は、ARMサポートの拡張、MicrosoftのKinectのサポート、IntelおよびAMDのプラットフォームへの最適化、仮想マシン関連の修正など。通常のリリースサイクルで、6〜7週間後に安定版をリリースする見込み。

 バージョンナンバーをめぐっては2.6.39リリース後、2.8にするか3.0にするかでメーリングリスト上で議論がなされていた。トーバルズ氏は、「自転車置き場の色を決めるのに住民投票が必要だろうか?(訳注:「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」というパーキンソンの凡俗法則になぞらえている) だから、リーダーとしてとにかく番号を付ける。気に入ってもらえると思う」と語っている。

 linux Linux Foundationのページに掲載されているLinuxの20年史

変更履歴:トーバルズ氏によるバージョンアップの説明部分(自転車置き場の比ゆ)が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。[2011/05/31 19:00]

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