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任天堂、業績予想を大幅に下方修正 売上高1兆円割れ

» 2011年07月28日 17時38分 公開
[ITmedia]

 任天堂は7月28日、2012年3月期の連結業績予想を大幅に下方修正した。円高やこれまでの販売動向、「ニンテンドー3DS」の大幅な値下げなどから、売上高は9000億円(前回予想は1兆1000億円)にとどまる見通し。

 同社は2008年3月期に初めて売上高が1兆円を突破していた。1兆円割れは2007年3月期(9665億円)と同等の水準になる。

 修正後の予想は、営業利益は340億円(前回予想比1400億円減)、経常利益は350億円(同1500億円減)、最終利益は200億円(同900億円減)。

 4〜6月期のニンテンドー3DS販売数は71万台、対応ソフト販売数は453万本にとどまった。日本では8月11日に、海外では7〜9月期に3DSを値下げするが、ハードの販売目標1600万台は据え置き、ソフトの販売目標は従来の6200万本から7000万本に引き上げる。

 同日発表した4〜6月期の連結決算は、営業損益が377億円の赤字(前年同期は233億円の黒字)に、最終損益が255億円の赤字(同252億円の赤字)だった。

 ニンテンドー3DSの販売不振に加え、円高や3DS値下げに伴う在庫補償の影響などを考慮し、売上高は939億円に。3DSの広告宣伝費用や、来年度発売予定の「Wii U」などで研究開発費用が発生し、営業赤字となった。

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