往年のコンピュータウイルスを集めた「マルウェア博物館」(The Malware Museum)がInternet Archive上にオープンした。1980〜90年代のDOSウイルスをブラウザ上のエミュレーションで「安全に」体験できる。
セキュリティ専門家のミッコ・ヒッポネン氏がキュレーターとなり、DOS時代のマルウェアを公開している。ターミネーターのパロディー「SKYNET.COM」やサイケな映像が現れる「LSD.COM」など、感染メッセージが興味深いマルウェアを集めているというが、今となっては何が面白いのかよく分からないものもある。
これらのマルウェアは、危険な機能を取り除いた上でエミュレータで再現しているという。気に入ったらレビューを付けることもできる。
英BBCに対しヒッポネン氏は、古いマルウェアを多くの人が懐かしがっていることに驚いたという。「われわれの分析によると、マルウェアのほとんどは組織的な犯罪グループや諜報機関によって作成されている。古き良きハッカーは楽しませるためにウイルスを作ったものだが、今ではこうしたものはみられなくなった」と述べている。
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