いきなりですが、こんな本を書きました。
7月8日発売の紙の本です。実はこの連載「GarageBandオンザラン」を読んだ編集者から連絡があって、書き下ろした入門書です。いやー、どんなマニアックなものでも記事は書いておくもんですね。マストドン然り。
これで単著もないのにと言われなくてすみます。
記念にチュートリアル的ビデオを1つ、作ってみました。
この本は、楽器を弾けない、または楽器を習っていたけど挫折した人でも楽器を実質的に弾いてる感じになれるよ、また音楽をやってみようよ、と訴えかける内容にしています。まずはギターやピアノを簡単に弾き語りできる方法を学んでいきます。
その1例がこれ。ビートルズの「ヘイ・ジュード」の伴奏を、iPadやiPhoneに無料で付属するGarageBandだけで弾いて、同時に歌って、ポール・マッカートニー気分になれるというものです。動画を収録した今日は夏風邪をひいいてて喉が不安定なのでボーカルのピッチが荒れ気味ですが、こんな感じで弾き語りできます。
これが、「2-4:ピアノを習ったことがなくてもピアノ伴奏ができる」の最初の作例ということになります。
GarageBandを起動してSmart Pianoを選び、サステインペダルボタンをオンにするだけ。YouTube動画のとおり、10秒もあればすぐに弾ける状態になります。「ガレバン起動して10秒で始める」というのはそういう意味です。親指と人差し指で弾いてください。
書籍に収録されている該当部分のテキストは次のとおりです:
「もしもピアノが弾けたなら」ではなく「だってピアノが弾けるもん」です。GarageBandなら。
iPhoneの画面に白鍵と黒鍵が表示されて、「ピアノを習ったこともないのにどうするのよこれ」と思ったあなたはまさにこの項目を読むための人です。
そのためには、まず楽器選びから始めなければなりません。選ぶピアノは普通のピアノじゃなくて、Smart Piano。音源のKEYBOARDから、左下にあるSmart Pianoをタップします。
すると、そこには8個の白いコードストリップ(一番上にコード名が表示された、白い縦長の四角形)があるだけで、白鍵と黒鍵が見当たりません。つまり、鍵盤を弾く必要がないのです。
コードストリップのいろいろな場所を触って音を出したら、左上にある「Sustain」というボタンを右にスライドさせてください。音が綺麗に伸びますよね。これが、サステインペダルです。本物のピアノならば、2つか3つあるペダルの一番右側。これが押されている間は指を離しても音が鳴り続けます。ピアノなのでもちろん減衰していきますけど。
この状態で、もうビートルズの名曲を弾くことができます。コードストリップの灰色の部分に親指を、人差し指を白いところに置く感じで、Fをゆっくり4回、Cを8回、Fを4回、Bbを4回、Fを4回、Cを4回、Fを5回。
ちょっと簡略化しましたが、これが「Hey Jude」のイントロです。あとは、「ヘイー」で始まるポール・マッカートニーのボーカルパートを歌うだけ。2本指で歌うビートルズです。
本来ならばHey JudeのキーはFなので、設定から変更した方がいいし、Cが8回続くところでは、C6とC7も使うので「コードを編集」で追加したほうがいいのですが、雰囲気は十分出ているので、最初のとっかかりとしてはよしとしましょう。
ほら、もうピアノの弾き語りができました。
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