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» 2018年12月27日 07時37分 公開

擬人化ブームに歴史あり、刀剣男士、艦娘に日本の伝統 (3/4)

[産経新聞]
産経新聞

明治天皇の一声?

 一方で、艦船に名前をつける文化は日本だけのものではない。しかしその名付け方に、「艦娘」を生み出すことができた理由がある−と清島教授はいう。

 「艦これ」は艦娘を集めて艦隊を編成し敵と戦うゲーム。艦娘は、航空母艦や駆逐艦、潜水艦といった艦船が擬人化された、いわゆる“萌(も)えキャラ”だ。

 海外の艦船は、「アイゼンハワー」や「ビスマルク」のように、歴史上の人物などから名付けられたものが多い。だが日本には「大和」「伊勢」などの地名、「夕立」「初雪」「島風」といった天気や自然から名付ける伝統がある。

 その理由を、清島教授は「伝説ですが」と前置きしてこう話す。「明治時代、艦船にどんな名前をつけるか議論になった際、神話や歴史上の人物の名前をつけるという案もあったが、明治天皇の『人の名前はつけない』という鶴の一声で決まったとされている」

 推理作家ながらサブカルチャーの評論家でもある近畿大の小森健太朗准教授も艦これにハマり、艦船に詳しくなったという。魅力の一つは史実をベースとしたキャラ設定にあるという。例えば駆逐艦の夕立は夜戦で活躍したと伝えられており、夜戦での攻撃力が強く設定されている。他にも潜水艦によって沈められた艦船なら『潜水艦に気をつけて』というセリフがあるなど、「史実を調べると理解が深まり、より関心が高まる」と語る。

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