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» 2019年01月29日 06時09分 公開

8Kテレビ、本放送開始も国内低調 主戦場は米国へ (1/2)

家電メーカー各社が超高精細の「8K」テレビの投入を進めているが、販売は盛り上がりを欠く。当面は、大型テレビの需要が高い米国が主戦場となりそうだ。

[産経新聞]
産経新聞

 家電メーカー各社が超高精細の「8K」テレビの投入を進めている。シャープが2年前に世界で初めて発売して以降、“独走”が続いていたが、今年になってソニーが参入を表明。サムスン電子、LG電子といった韓国勢もすでに昨年、新商品を発表した。ただ、コンテンツの少なさや価格の高さ、80〜90型の大画面が中心であることなどから、販売は盛り上がりを欠く。当面は、大型テレビの需要が高い米国が主戦場となりそうだ。(織田淳嗣)

photo CESで発表されたソニーの8Kテレビ=1月、米ラスベガス(織田淳嗣撮影)

 ソニーは、今月米ラスベガスで行われた家電見本市「CES2019」で8K液晶テレビを初公開した。98型と85型の2種類で2Kや4Kの画像を、8K並みに高精細に映出する「アップコンバート」技術が売りだ。高木一郎専務は「これまで市場にあるものの水準では『感動価値』は提供できない」と、自信をのぞかせる。

 今春に発表予定だが、価格は未定。国内での8Kの本放送は昨年12月に開始したNHKの衛星放送のみと、まだコンテンツは少ない。また、8Kの高精細さは80型程度の大画面でなければ伝わりにくいが、このクラスのテレビの国内での販売量は少ない。ソニーは欧米での販売を先行させる方針で、日本での販売については「検討中」(高木専務)としている。

 実際、シャープが一昨年の年末商戦で国内に投入した8Kテレビ(チューナー別売り)は、発売後約1年で年間目標の1千台に届かなかった。昨年の年末商戦ではチューナー内蔵品を含めた4機種(60インチ〜80インチ、市場想定価格税抜き50万〜200万円)を発売し1千台を突破したものの、同社の年間販売台数(約1千万台)からみればわずかだ。

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