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» 2019年02月01日 07時45分 公開

「ウラン」ネットオークションで売買か 警視庁が捜査

国内のインターネットオークションサイトで、放射性物質のウランとみられる物質が売買されていたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁生活環境課がこの物質を押収し、成分分析を進めている。劣化ウランなどの可能性がある。任意で事情を聴いている。

[産経新聞]
産経新聞

 国内のインターネットオークションサイトで、放射性物質のウランとみられる物質が売買されていたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁生活環境課がこの物質を押収し、成分分析を進めている。劣化ウランなどの可能性があり、原子炉等規制法違反容疑(譲渡など)を視野に出品者の男性と複数の購入者の男性から任意で事情を聴いている。

 捜査関係者によると、原子力規制庁が昨年1月、ヤフーのオークションサイトに「ウラン99.9%」と記載された物質が出品されているのを発見、警視庁に通報した。警視庁が出品者と購入者から物質を押収し、同12月、「日本原子力研究開発機構」(茨城県東海村)に鑑定を依頼した。結果は2月中にも判明する見通し。

 オークションサイトに出品されていたのは、固形状と粉末状の物質で、劣化ウランやウラン精鉱(イエローケーキ)の可能性があるという。いずれも微量とみられ、ガラスケースに入れられていた。出品者の男性は警視庁の任意の事情聴取に「海外のサイトで購入した」と説明。同庁は入手経路や購入理由を調べている。

 ウランは、核燃料や核兵器に使われる放射線を出す元素の一種。劣化ウランやウラン精鉱が放出する放射線は微量で、長期間そばに置いたり経口摂取したりしない限り、人体への影響は少ないとされる。ただ、劣化ウランを水と反応させた場合、毒性のあるフッ化水素ガスを放出するという。

 原子炉等規制法は、許可を受けた事業者以外による劣化ウランなど核燃料物質の譲り渡しなどを禁止している。違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。

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