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» 2019年04月03日 06時49分 公開

「令和」出典 万葉集ゆかりの地で“聖地巡礼” ブーム到来か (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

好機を商機に

 万葉集ゆかりの景観や歌碑が多く残る奈良県では「好機を商機にしたい」と期待感が高まっている。

 約4500首が収められている万葉集は、奈良を対象に詠んだ歌が最も多いとされる。ゆかりの地を観光に生かそうと、県は平成24年から奈良で編纂(へんさん)された古事記と日本書紀、万葉集をテーマにした「記紀・万葉プロジェクト」を展開。「本物の古代と出会える地」をPRしてきた。県の担当者は、「元号とともに奈良が今にいたっている歴史もPRしていければ」と話した。

 17年から観光キャンペーン「うまし うるわし 奈良」を企画しているJR東海の担当者も「『うまし』という言葉は万葉集から引用した。多くの人に奈良に来てもらえる仕掛けを検討したい」と期待する。

 万葉集の関係資料を所蔵する万葉文化館(同県明日香村)は2日、万葉集の写本(江戸時代)や「梅花宴」をモチーフにした大亦観風(おおまたかんぷう)の「大宰府梅花宴の歌」など、令和に関係する所蔵資料を報道関係者に公開。これらを一堂に公開することも検討しており、稲村和子館長(64)は「『万葉集は遠い存在』とよく言われていたが、施設を知ってもらう良い機会になったと思う」と喜んだ。

 万葉学者の故犬養孝さんに関する資料を所蔵する犬養万葉記念館(同)はこの日から、新元号出典の序文が書かれた万葉集のレプリカを展示。岡本三千代館長(66)は「特別展などで多くの人に万葉集を紹介していきたい」と語った。

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