ITmedia NEWS > セキュリティ >
ニュース
» 2019年04月05日 06時17分 公開

「ハッカー攻撃」連日16億件以上……サイバー空間で何が? 自衛隊「サイバー防衛隊」初代隊長を直撃 (1/3)

日本政府は、サイバー攻撃に関する情報を官民で共有する新組織「サイバーセキュリティ協議会」を発足させた。政府は、新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」にも、「防衛・反撃能力」強化を盛り込んだ。いま、サイバー空間で何が起きているのか。自衛隊「サイバー防衛隊」の初代隊長で、現在、情報セキュリティー会社で監視業務を統括する佐藤雅俊氏(58)を直撃した。

[ZAKZAK]
ZAKZAK

 日本政府は、サイバー攻撃に関する情報を官民で共有する新組織「サイバーセキュリティ協議会」を発足させた。5月1日の皇太子さまの新天皇ご即位や、6月のG20(20カ国・地域)大阪首脳会議、来年の東京五輪・パラリンピックを見据えて、サイバー攻撃への対処は喫緊の課題だ。政府は、新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」にも、「防衛・反撃能力」強化を盛り込んだ。いま、サイバー空間で何が起きているのか。自衛隊「サイバー防衛隊」の初代隊長で、現在、情報セキュリティー会社で監視業務を統括する佐藤雅俊氏(58)を直撃した。

photo 佐藤雅俊氏

 同協議会は、改正サイバーセキュリティ基本法が1日に施行されたことを受けて発足した。国の行政機関に加え、地方公共団体、重要インフラ事業者、サイバーセキュリティー事業者など、官民で攻撃への対処策を話し合う新たな枠組みだ。

 サイバー攻撃の脅威は、防衛・軍事分野でも深刻だ。

 防衛省は2014年、サイバー防衛隊(約90人)を発足させた。前出の佐藤氏は同年3月の発足式で、「サイバー攻撃は、近い未来の脅威ではない。現実の脅威だ。陸海空の力を結集していきたい」と決意を語った。

 同隊は防衛相直轄の組織で、24時間体制で、防衛省・自衛隊全体の通信ネットワークを監視し、日本の安全への脅威となるウイルス情報の収集や分析などを手がけている。米国や中国などによる「軍事・ハイテク技術」をめぐる覇権争いが激しくなるなか、極めて重要な組織といえる。

 佐藤氏は17年1月に退官後、情報セキュリティー会社「ラック」(東京)のナショナルセキュリティ研究所長を務めている。

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.