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» 2019年04月09日 06時47分 公開

高校生が爆薬製造、SNSで助言受け 困難な事前察知

東京都内の男子高校生が爆薬「ETN(四硝酸エリスリトール)」を製造・所持した疑いで警視庁公安部に書類送検された事件で、高校生は会員制交流サイト(SNS)で情報を共有し、薬品を調合する際の注意点について製造に成功した人物からアドバイスを受けるなどしていた。ETNは市販の薬品で製造が可能で、公安関係者は「ノウハウが広がっている」と指摘。爆薬製造の動きを事前に察知する難しさが改めて浮かび上がった。

[産経新聞]
産経新聞

 東京都内の男子高校生が爆薬「ETN(四硝酸エリスリトール)」を製造・所持した疑いで警視庁公安部に書類送検された事件で、高校生は会員制交流サイト(SNS)で情報を共有し、薬品を調合する際の注意点について製造に成功した人物からアドバイスを受けるなどしていた。ETNは市販の薬品で製造が可能で、公安関係者は「ノウハウが広がっている」と指摘。爆薬製造の動きを事前に察知する難しさが改めて浮かび上がった。

 公安関係者によると、ETNの製造方法は、インターネット上の匿名掲示板などに書き込まれており、一定の化学の知識があれば製造につなげられるという。高校生はツイッターやLINE(ライン)などのSNSを通じ、同種事件で実刑判決を受けた元大学生からアドバイスを受けていたほか、元大学生以外の複数人とも化学について情報交換して知識を身に付けていった。

 公安部は、高校生の自宅から押収したETNの一部を金属容器に入れて爆発させ、威力を検証。容器の破片が広範囲に飛散するなどし、人体に重傷を負わせる危険性を確認した。公安関係者は、製造経験を持つ人物同士がSNSでつながれば、実力を競い合うようにしてさらに威力の高い高性能爆薬の開発に向かっていく恐れを懸念する。

 テロに詳しい公共政策調査会の板橋功研究センター長は「製造に成功すれば自慢したくなり、人の目に触れる形で試そうとしてしまいかねない。東京五輪など大規模イベントに向け、警察は薬品の大量購入など不審な行動をできる限りキャッチし、未然防止に努める必要がある」と話した。

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