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» 2019年04月10日 06時18分 公開

EU、「信頼できるAI」へ倫理指針

欧州委員会は8日、人工知能(AI)の活用に向けた「倫理指針」を公表した。人間を主体とした「信頼できるAI」を掲げ、その実現のための7項目の要件を提示した。EUはAI開発で米国と中国に遅れるが、世界的なルールづくりで主導したい考えだ。

[産経新聞]
産経新聞

 【ブリュッセル=宮下日出男】欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は8日、人工知能(AI)の活用に向けた「倫理指針」を公表した。人間を主体とした「信頼できるAI」を掲げ、その実現のための7項目の要件を提示した。EUはAI開発で米国と中国に遅れるが、世界的なルールづくりで主導したい考えだ。

 AI活用をめぐっては、医療や省エネ、自動車の安全といった分野で利益をもたらすことが期待される一方、法的や倫理的な課題もある。指針はこうした潜在的なリスクを低減し、経済・社会への恩恵を最大化を図るのが目的だ。

 指針は人間によるAI監視を確保し、その判断におおいて差別されることなく多様性が維持される必要性を指摘。AIがもたらす結果に対する責任の所在を明確化する仕組みの導入のほか、個人データの完全な保護なども求めた。

 EUでは昨年12月、AI学界やビジネス、市民社会の代表者らによる専門家会合が10項目の倫理指針案をまとめており、この後、意見公募などを経て今回の7項目にまとめられた。

 欧州委は8日の発表で、今後は倫理指針に基づき日本やカナダとも協力しながら、先進7カ国(G7)や20カ国・地域(G20)を舞台にした国際的な議論を推進する意向も示した。

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