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» 2019年04月25日 06時54分 公開

「ゲームは校則違反」の批判乗り越え 茨城の高校で「eスポーツ競技部」創部

茨城県立大洗高校で対戦型コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」に取り組む部活動が今年度から始まった。名付けて「eスポーツ競技部」。部員4人で発足したが、今秋の茨城国体で文化プログラムとして開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」で優勝を目指す。

[産経新聞]
産経新聞

 茨城県立大洗高校(同県大洗町大貫町)で対戦型コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」に取り組む部活動が今年度から始まった。名付けて「eスポーツ競技部」。部員4人で発足したが、今秋の茨城国体で文化プログラムとして開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」で優勝を目指す。

 「目的を持って『勝つ』という強い意志を生徒から感じた。成功体験を与えるのは学校としてやるべきことだ」。同校の猪瀬宝裕校長はこう話す。

 同部の市毛智也部長(18)は、昨年9月につくば市で行われた同選手権の茨城プレ大会に出場し3位の好成績を収めた。この頃から部活として活動したいと思い始めたという。

 市毛さんたちは創部を猪瀬校長に直訴。当初は一部の教員から「学校でのゲームは校則違反なのでは」「勉学がおろそかになるのでは」と批判的な意見も出た。そのため、猪瀬校長はeスポーツの体験会を開催。同校教員の半数以上が参加する中、チームワークの醸成などeスポーツの競技性が共有され始めたという。

 教員の理解が深まるなか、生徒たちは自ら活動方針や目標を明記した資料を提出。「学業を優先し学業成績の維持向上に努める」「体力の向上や健康に留意して活動する」など、教員たちの懸念を理解した活動方針を示し、生徒と教員間で話し合った結果、4月の創部が決まった。

 猪瀬校長は、今秋の茨城国体に触れ「マーチングバンド部が入場行進で活躍する。eスポーツ競技部も出場の機会が得られればこれほどうれしいことはない」と前向きだ。市毛部長は「ただゲームをやるのではなく、目的を持って勝ちにいきたい」と本気の表情だ。eスポーツの種目の中でも、同部は茨城国体に向けて、サッカーゲーム「ウイニングイレブン」の練習に励む。

 「本分の勉強、そしてeスポーツにも全力を尽くす」。部員らの表情は真剣そのものだった。(永井大輔)

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