ITmedia NEWS > 社会とIT >
ニュース
» 2019年05月20日 06時59分 公開

米、Huawei狙い撃ち、“もろ刃の剣”の側面も (1/2)

トランプ米政権が中国通信機器大手のHuaweiへの禁輸措置に踏み切った。同措置を昨年受けた中国の同業大手は数カ月で経営危機に陥った。Huaweiは中国政府が重視するハイテク産業の看板企業。米政府は華為を狙い撃ちにした禁輸を交渉カードに、貿易協議で中国を揺さぶる構えだ。

[産経新聞]
産経新聞

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米政権が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)への禁輸措置に踏み切った。同措置を昨年受けた中国の同業大手は数カ月で経営危機に陥った。ファーウェイは中国政府が重視するハイテク産業の看板企業。米政府は華為を狙い撃ちにした禁輸を交渉カードに、貿易協議で中国を揺さぶる構えだ。一方、禁輸はファーウェイを取引先とする米企業には打撃で、米経済界には懸念材料ともなる。

 ロス米商務長官は15日の声明で、ファーウェイが「世界最大の通信機器の生産者」と説明した。中国政府の肝いりで、第5世代(5G)移動通信システムでも世界の先頭に立ったファーウェイに照準を絞り、打撃を与える思惑がにじむ。

 米国は貿易協議で、ファーウェイなどハイテク企業への産業補助金の撤廃を中国に求めた。合意寸前だったが、今月に入って事実上決裂。トランプ米大統領は「中国が約束を破った」として、中国からの一部輸入品への制裁関税を強化した。

 米政府は昨春、中国の中興通訊(ZTE)との取引を米企業に禁じ、主要部品が調達できなくなったZTEはすぐ経営危機に追い込まれた。トランプ氏はZTEへの禁輸解除をちらつかせ、協議を優位に進めた。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.