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» 2019年05月21日 07時09分 公開

「≪く≫首長竜首はそんなに曲がらない」……博物館学芸員考案の「恐竜かるた」が完売増刷 人気の理由は? (1/2)

茨城県自然博物館が販売している「恐竜研究かるた」が人気だ。750セットを用意したものの、わずか2カ月で完売し、1900セットを急遽増刷した。博物館の学芸員が考案したかるたには、教材メーカーなどの「知育玩具」とは一味違った、研究者らしいこだわりがにじんでいる。

[産経新聞]
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 茨城県自然博物館(坂東市)が販売している「恐竜研究かるた」が人気だ。750セットを用意したものの、わずか2カ月で完売し、1900セットを急遽増刷した。博物館の学芸員が考案したかるたには、教材メーカーなどの「知育玩具」とは一味違った、研究者らしいこだわりがにじんでいる。(篠崎理)

 「あ」は《顎(あご)でかむ力最強ティラノサウルス》、「い」は《イグアノドン最初の恐竜化石発見マンテル夫妻》…。

photo 「恐竜研究かるた」を考案した茨城県自然博物館学芸員の加藤太一さん=茨城県坂東市(篠崎理撮影)

 恐竜研究かるたは46種類あり、恐竜の特徴や発見者を遊びながら学ぶことができる。自然博物館の企画展「体験!発見!恐竜研究所−ようこそ未来の研究者」(6月9日まで)に合わせて制作し、1セット900円(税別)で販売中だ。

 博物館の企画展のグッズといえば下敷きやクリアファイルが定番だが、学芸員の加藤太一さん(30)がかるたを推した。子供のころ、家族でかるた遊びをした思い出が強く残っていたからだ。

 「小さな子供から大人まで、恐竜や研究に興味を持つきっかけになれば…」

 企画展の準備が始まった平成28年秋に構想し、29年に実際に制作に着手した。読み札の言葉はすべて加藤さんが考え、絵札のデザイン作りなどには他のスタッフも協力した。

 現在、館内にはかるた遊びの体験コーナーが設けられており、ここで楽しさを知った家族連れが購入するケースが多い。博物館の職員が、かるたの評判を聞きつけた知人からまとめ買いを頼まれることもあるという。予想を上回る人気に、企画展終了後も館内のミュージアムショップで販売されることが決まった。

 最も思い入れのある一枚を加藤さんに尋ねると、「く」の札を挙げた。

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