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» 2019年06月25日 07時15分 公開

ブロックチェーンで「中古アート」流通促進 業界課題を払拭へ (1/2)

日本のアート・工芸作品の流通を促進するサイト「B-OWND」が始動し、注目されている。作品を広めたい芸術家と購入したいコレクター、評価するレビュアー(評論家)の3者をインターネット上で直接つなぐもので、ブロックチェーン技術を導入して信頼性を担保するのが特徴だ。

[産経新聞]
産経新聞

 日本のアート・工芸作品の流通を促進するサイト「BーOWND(ビーオウンド)」が5月に始動し、注目されている。作品を広めたい芸術家と購入したいコレクター、評価するレビュアー(評論家)の3者をインターネット上で直接つなぐもので、取引データを複数のコンピューターで管理し合う「ブロックチェーン(分散台帳)」という技術を導入して信頼性を担保する。中古品でも利益を制作者に還元できる仕組みを作ることで、市場の活性化や海外発信にも期待がかかる。

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 運営は商業施設や展示会のディスプレーなどを手がける丹青(たんせい)社(東京都港区)。陶芸家の市川透さんや竹工芸家の田辺竹雲斎(ちくうんさい)さんら10人が参加し、今後増員を見込む。同サイトではアート作品や工芸作品を画像、来歴とあわせて紹介。レビュアーの意見を参考にしたうえで作品を購入できる。19日現在、44作品の販売が成立したという。

 特徴は、仮想通貨などに導入されているブロックチェーンの活用だ。

 情報を複数のコンピューターで共有し相互確認する仕組みのため、改竄(かいざん)が極めて難しく、信頼性を担保できる。同時に「デジタル証明書」を発行し、作品の来歴を正確に記録。業界が長年抱える課題である証明書の改竄などを防ぎ、「開かれた公正なマーケット」を目指す。

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