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» 2019年06月27日 05時55分 公開

「クロワッサン」1000号 雑紙が売れない時代に“工夫”で部数伸ばす (1/2)

雑誌離れが進むが、昭和52年創刊で6月25日発売号が1千号という歴史ある雑誌「クロワッサン」(マガジンハウス)は、実売部数(約9万部)が前年比1割増と好調だ。昨年10月から編集長を務める郡司麻里子さんは、培ってきた伝統は守りつつ、レイアウトなどを工夫し、幅広い世代の読者が手に取りやすい誌面づくりに心を砕いているという。 

[産経新聞]
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 雑誌離れが進むが、昭和52年創刊で6月25日発売号が1千号という歴史ある雑誌「クロワッサン」(マガジンハウス)は、実売部数(約9万部)が前年比1割増と好調だ。昨年10月から編集長を務める郡司麻里子さんは、培ってきた伝統は守りつつ、レイアウトなどを工夫し、幅広い世代の読者が手に取りやすい誌面づくりに心を砕いているという。 (文化部 櫛田寿宏)

photo 編集の工夫で部数を伸ばす「クロワッサン」

「アンアン」の雰囲気

 「クロワッサン」はファッションや家事、健康、趣味など生活全般を扱う女性誌。毎月10日と25日に発売している。郡司編集長の就任を機に、同社のファッション雑誌「アンアン」と同じアートディレクターを起用し、より目を引く表紙にしている。ただ、長く読み続けている読者が多いため、リニューアルは小幅にとどめた。60代、70代の読者を減らすことなく、40代の若い読者を増やしたことが部数増につながったようだ。

 誌面では、メリハリを効かせるため写真を大きく使うようにした。料理の写真は、以前は同じ角度から撮影したものを使っていたが、このルールをなくした。郡司編集長は「おいしさが伝わるような臨場感あふれるレイアウトを心がけています」と説明する。

 ハウツーものの記事については、極力分かりやすく、省略しないできちんと伝えるという方針だ。

 取り上げるテーマも新味を出している。同誌として初めて、台湾を特集した。「台湾の本はたくさん出ていますが、情報が多すぎると感じていました。そこで、大人に向けてここさえ行っておけば、という情報に絞った点が好評でした」と振り返る。例えば、エステ情報などを付けず「台北から電車で1時間で行ける温泉」といったようにシンプルにまとめている。

 旅行を特集してみて、紙媒体の強みを感じたという。「地図は紙で見たいというニーズがあります。書き込んだりページを折ったり、必要なページを切り取ったりもできますから」

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