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» 2019年07月10日 07時32分 公開

7時間で100万円も……大手企業、クラウドファンディングで資金調達のわけ (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

 サイト上では、独自開発した酵母の特徴、何百回と繰り返した試作をストーリー仕立てで紹介。「若い人の挑戦に心打たれた」といったコメントが寄せられ、100万円は7時間で到達した。佐田氏は「出資者の半数は20、30代。製品開発の狙いが間違っていないことがデータからも分析できた」と話す。

6000件のデータ活用、IT企業が一役 

 詳細な市場調査、データ分析でのCF活用−。その活動を支えるのはCFを運営するIT企業だ。白鶴が活用したCFを運営する「マクアケ」(東京都渋谷区)は、企業に出資者の性別や年齢、居住地、職業などの基礎データを提供。市場調査に活用してもらう。

 マクアケはこれまでも多くの大手メーカーの資金調達を扱ってきた。ライオン(東京都墨田区)は美容機器事業への進出にあたり、開発中の美顔器に300万円の出資を募ったところ、4カ月足らずで1100万円以上を調達。年内発売を目指す。ミツカンホールディングス(愛知県半田市)はトウモロコシなどの皮や芯を活用した食品に、2カ月程度で目標の6倍超となる300万円超を集めた。

 両社とも新分野への挑戦だったが、担当者は「新製品を出す際には有用な仕組み」などと評価する。

 マクアケは、データの提供だけでなく、累計6千件のデータを活用して商品開発にも協力する。これまで大手メーカーと30以上のプロジェクトに取り組んできた。担当者は「新規事業に踏み出す際は社内の反対も予想されるが、『数百万円の出資が集まった』という実績は経営判断にも生かしてもらえる」と話す。

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