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» 2019年07月18日 06時11分 公開

ネット投票の足音(上):世界に先駆けネット投票実現 「紙よりもデジタルを信じる」エストニア (1/3)

パソコンと向き合う水着姿の男女3人。「エストニア人はインターネットで何でもできる。投票もそう。たとえ水風呂の中でも」。男性はこう言い放つと、自らの個人識別コードをパソコンに入力。画面の指示に従い、慣れた手つきで政党と候補者を選んだ。投票を終えた男性が強調した。「デジタルは完璧ではなく、リスクもある。それでも国民は『紙』よりもデジタルを信じる」

[産経新聞]
産経新聞

 パソコンと向き合う水着姿の男女3人。「エストニア人はインターネットで何でもできる。投票もそう。たとえ水風呂の中でも」。男性はこう言い放つと、自らの個人識別コードをパソコンに入力。画面の指示に従い、慣れた手つきで政党と候補者を選んだ。投票を終えた男性が強調した。「デジタルは完璧ではなく、リスクもある。それでも国民は『紙』よりもデジタルを信じる」

photo 水風呂の中からネット投票を行うエストニア人の男女3人(ユーチューブから)
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 今年3月に実施された総選挙をめぐり、エストニア共和国から投稿された動画だ。男性らは同国ならではの投票手法を順を追って説明し、母国の強みを訴えた。

 2005年、エストニアはネットを使った投票を世界に先駆けて解禁。パソコンだけでなく、スマートフォンからも受け付ける。利用には、日本でのマイナンバーカードのイメージに近いIDカードなどが必要だ。

 デジタル化が進むIT先進国。資源の乏しい人口約132万人の小国だが、政府は1990年代からITを生き残る手段として重視し、ネット環境整備に積極投資した歴史がある。

時間は1分程度

 「投票に必要な時間は1分程度。誰に投票するか考える時間を省いて、ですが」。駐日エストニア大使館のナンバー2、アルゴ・カングロ参事官が話す。

 投票内容は暗号化され、のぞき見や改竄(かいざん)はできない。選挙システム上、把握できるのは、その人が投票の権利を行使したかどうかまでだ。

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